続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~



「それにしても……」




ゴリさんが神妙なおももちでポツリと言う。




「未唯ちゃんが女神と呼ばれる理由を目の当たりにして……俺は改めて女神の未唯ちゃんを愛してると感じた。あんな事、神の仕業としか説明できん。そして愛しているが…最後のあの攻撃…俺に扱いきれる女神じゃねぇって事も痛感したぜ」


「え?」


「だからつまり伊勢谷、未唯ちゃんはお前に任せた」






そんなゴリさんに陣はフッと笑う。




「なにグダグダ言い訳してやがる。素直にコイツの攻撃にビビったって言えよ」


「なっ、なに!?ビビった訳ではない!」


「まぁお前に言われるまでもなく未唯は俺のだけど」




陣はあたしの肩をグイっと抱き寄せると
ほっぺにチュッとキスをする。




「ひゃ///ちょ!こんな所でやめてよ!!」

「つーか疲れた。早くふたりきりになろーぜ」

「え?まさかお仕置き?!」

「期待すんなって。お仕置きはまた後日な」

「ちがっ!期待なんてしてな…///」

「さすがに今日はもう体力が……」





そこまで言うと、
陣はあたしにもたれかかるようにして意識を失った。




「じ、陣?!」

「大丈夫。ホッとして寝ちゃったんだよ」
 



驚くあたしに佐和先輩は微笑みながら陣を抱き抱える。




「そうですか…それなら良いんですけど」


「本当はふたりきりにしてあげたいんだけど、これからみんな事情聴取を受けないとね」


 
「あ…事情聴取………」



「大丈夫。未唯ちゃんは被害者だから、簡単に話を聴かれるだけだよ」



佐和先輩はタツとふたりで陣を支える。




「陣は僕たちがまず病院へ連れて行く。未唯ちゃんも病院へ来たいだろうけど、今日はもう遅いしから、簡単に事情聴取だけしてもう帰りな?」


「わかりました。陣のこと…よろしくお願いします!」