――――――――――……
――――――……
―――…
長い乱闘は駆け付けた警察官によって鎮圧された。
廃墟の病院の周りには、十台以上のパトカーと救急車。
わずかな電灯と回る赤いランプが傷だらけのヤンキーたちを赤く照らす。
ヤンキーたちはほぼ全員手錠をかけられ、連行されていく。
あたしと陣、佐和先輩とタツ、それにゴリさんはその光景をぼんやりながめていた。
「それにしてもよ…まさか3階から落とすなんてな」
「え?」
「なにも殺すことなかったのに」
陣がボソッと言う。
「な……ちが……あれはそんなつもりじゃ…」
「さすが姉御っす。注射器で急所攻撃して窓から落とすなんて俺らとはやる事がちがうっす」
タツまでそんなことを言う。
「だッ!だからあれは事故……それにあの人、死んでないでしょ!!」
いじられて半泣きになるあたしに、佐和先輩が笑う。
「落ちた下が植え込みで助かるなんてね。やっぱり未唯ちゃんに関わる人には運がつくんだね」
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長い乱闘は駆け付けた警察官によって鎮圧された。
廃墟の病院の周りには、十台以上のパトカーと救急車。
わずかな電灯と回る赤いランプが傷だらけのヤンキーたちを赤く照らす。
ヤンキーたちはほぼ全員手錠をかけられ、連行されていく。
あたしと陣、佐和先輩とタツ、それにゴリさんはその光景をぼんやりながめていた。
「それにしてもよ…まさか3階から落とすなんてな」
「え?」
「なにも殺すことなかったのに」
陣がボソッと言う。
「な……ちが……あれはそんなつもりじゃ…」
「さすが姉御っす。注射器で急所攻撃して窓から落とすなんて俺らとはやる事がちがうっす」
タツまでそんなことを言う。
「だッ!だからあれは事故……それにあの人、死んでないでしょ!!」
いじられて半泣きになるあたしに、佐和先輩が笑う。
「落ちた下が植え込みで助かるなんてね。やっぱり未唯ちゃんに関わる人には運がつくんだね」



