「あ…………もしかして…」



あたしはハッとして、さっき陣が買ってくれたチケットを見る。




そこには

『劇場版クレヨンしん太郎
~ぶりぶり王国の秘宝~』

と書かれていた。




や………やっぱり!!

てか、なにこれ!?





「陣あの…、このチケットは一体どういうことですか?」


「あ?俺は映画は分かんねぇから、とにかく一番早く始まるやつにしろっつって買ったんだよ」


「!!」


「待つのだりぃし、映画なんて見ればどれも一緒だろ?」




「ぜ……全然ちが~~う!!」









―――フッ


その時、時間になりシアター内の照明が暗くなった。


「お、始まるみたいだぜ?」


「く………」






こうしてあたしと陣の記念すべく初めての映画は始まった。




子供にまじり高校生が2人……

恥ずかしいし早く終わって帰りたいよぉ…