続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

みんながゴリさんの雄叫びに呆気にとられる中、倒れ込んでいたあたしの指先にチクンと何かが触れる。



痛っ…!

な、なに!?


驚いて視線を指先に落とすと、そこには大きい注射器が落ちていた。



さっきの衝撃で棚の中から落ちたものらしい。


普通の注射器の倍はありそう…

巨大動物なんかに使う用の注射器なのかもしれない。





「はぁ……はぁ…………」


あたしはフラフラしながらも、注射器を手に取る。




これを使えば……

ナイフの代わりにはならないけど……

葛西レオを脅して形勢逆転、降参させることができるかもしれない!






葛西レオを見ると、雄叫びを上げるゴリさんにビックリしたのか、顔をひきつらせ、完全に前しか見ていない。



チャンスは今しかない!






あたしはふらつく膝をぐっと立ち上がらせ、注射器を大きく振りかざした。





「か、覚悟ぉ~!!!」