続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

「てめぇだけは許さねぇ」




陣はそういうと、ガッと葛西レオに殴りかかった。



一体どこにそんな体力がまだ残ってたんだろう……

陣はやっぱりすごい。





だけど、頬を殴られたはずの葛西レオは
たいしたダメージもないのかニヤリと笑った。



「はっ、やっぱお前もうダメじゃねーか。拳に力が入ってねーよ」


「くっ……」




葛西レオは笑いながら陣から体を離すと、
ヒュッとこちらへ来て素早くあたしの腕を掴んだ。



「!!」


「ひゃはは!今度こそお前の女を目の前でやってやる!」



葛西レオはあたしの背後から腕をあたしの首に巻きつけ、締め上げるように力を入れる。



「未唯!!」


「陣……げほっ……うぅ、」



ぐっと首に腕が食い込まされ、あたしは一瞬で呼吸ができなくなる。




「未唯ちゃん!!」


「おっと、誰もうごくんじゃねぇよ!?」




佐和先輩とタツが動こうとすると、葛西レオは隠していたもう一本のナイフを取りだし、あたしの頬に当てる。




「くははは!おい、この女を傷つけられたくなけりゃ、さっさとその誓約書にサインしろや」



葛西レオはあたしを人質に取りながら、床に落ちている誓約書を足で指す。




「今度はもう待たねぇ!今すぐしやがれ!」