あたしと陣を見て佐和先輩は、ふっと笑う。
「陣。コイツどうするの?」
「ああ?」
仰向けで寝ている陣は顔だけやや起こすと、
佐和先輩にナイフを突きつけられ動けずにいる葛西レオを見た。
「僕が始末する?それとも陣がする?」
「…………」
佐和先輩の言葉に陣はゆっくりと上半身を起こそうとする。
「俺がやるに決まってんだろ」
だけど、陣は体がかなり痛いのか、手を付きながら顔をしかめる。
「だ、大丈夫……??」
あたしは背中に手を添えて陣をフォローする。
陣はなんとか立ち上がると、ギロリと葛西レオを睨んだ。
佐和先輩とタツは二人の邪魔にならないように、さりげなくその場から離れる。
「このクソ野郎が、俺の女まで人質に取りやがって死ぬ覚悟はできてんだろーな」
「…は、そんなボロボロのお前になにができんだよ?」
立っているのがやっとの陣と、
指をボキボキならして笑っている葛西レオ。
あたしはハラハラしながら陣のすぐ後ろで立っている。
「陣。コイツどうするの?」
「ああ?」
仰向けで寝ている陣は顔だけやや起こすと、
佐和先輩にナイフを突きつけられ動けずにいる葛西レオを見た。
「僕が始末する?それとも陣がする?」
「…………」
佐和先輩の言葉に陣はゆっくりと上半身を起こそうとする。
「俺がやるに決まってんだろ」
だけど、陣は体がかなり痛いのか、手を付きながら顔をしかめる。
「だ、大丈夫……??」
あたしは背中に手を添えて陣をフォローする。
陣はなんとか立ち上がると、ギロリと葛西レオを睨んだ。
佐和先輩とタツは二人の邪魔にならないように、さりげなくその場から離れる。
「このクソ野郎が、俺の女まで人質に取りやがって死ぬ覚悟はできてんだろーな」
「…は、そんなボロボロのお前になにができんだよ?」
立っているのがやっとの陣と、
指をボキボキならして笑っている葛西レオ。
あたしはハラハラしながら陣のすぐ後ろで立っている。



