す……すごい。
陣の隣で、いつもおだやかに微笑んでいる
優しい佐和先輩からは想像もできない動きだった。
そして今も佐和先輩は笑顔なのに、怖いほどの威圧感を放っている。
この最悪だった状況を
たった一瞬で完璧に形勢逆転させた。
佐和先輩はただの優しい先輩じゃない。
やっぱりあの陣の隣でNo2を張れるほどの人物なんだ。
佐和先輩はナイフの刃先を葛西レオにぐっと近づけたまま、あたしの方を振り返る。
「未唯ちゃん、そろそろ陣を叩き起こしてやってくれないかな?」
「……え?じ、陣を起こす?」
「うん。寝てるだけでしょ、それ」
「!?」
陣の隣で、いつもおだやかに微笑んでいる
優しい佐和先輩からは想像もできない動きだった。
そして今も佐和先輩は笑顔なのに、怖いほどの威圧感を放っている。
この最悪だった状況を
たった一瞬で完璧に形勢逆転させた。
佐和先輩はただの優しい先輩じゃない。
やっぱりあの陣の隣でNo2を張れるほどの人物なんだ。
佐和先輩はナイフの刃先を葛西レオにぐっと近づけたまま、あたしの方を振り返る。
「未唯ちゃん、そろそろ陣を叩き起こしてやってくれないかな?」
「……え?じ、陣を起こす?」
「うん。寝てるだけでしょ、それ」
「!?」



