「!」
月明かりに光る刃先に、タツは動きを止める。
一瞬で、緊迫した空気が張り詰める。
葛西レオはナイフをタツに向けたままニヤリと笑った。
「俺を殴るより、伊勢谷を一刻も早く病院に運んだ方がいいんじゃねーか?」
「!」
「もしかしたらもう死んでるかもしんねーけど」
葛西レオは隣に横たわる陣の脇腹を足で蹴る。
蹴られても、陣は動かない。
「な?これヤバイだろ。ちょっと痛めつけ過ぎたぜ。まぁ、もう十分遊んだし病院に連れて行ってもいいぜ?」
そう言うと、葛西レオは制服の胸元からあの誓約書を取りだしピラっと見せた。
「ただし、行く前にここにお前らのチーム名と伊勢谷の血印を押せや。それで全部終わりにしてやるよ」
葛西レオはタツに向かって刃物を突き出したまま佐和先輩に向かって誓約書をピラピラさせる。
「伊勢谷はどうせもう動けねぇから、佐和が書け」
「…………」
「早くしねーと伊勢谷が手遅れになるぜ?」
月明かりに光る刃先に、タツは動きを止める。
一瞬で、緊迫した空気が張り詰める。
葛西レオはナイフをタツに向けたままニヤリと笑った。
「俺を殴るより、伊勢谷を一刻も早く病院に運んだ方がいいんじゃねーか?」
「!」
「もしかしたらもう死んでるかもしんねーけど」
葛西レオは隣に横たわる陣の脇腹を足で蹴る。
蹴られても、陣は動かない。
「な?これヤバイだろ。ちょっと痛めつけ過ぎたぜ。まぁ、もう十分遊んだし病院に連れて行ってもいいぜ?」
そう言うと、葛西レオは制服の胸元からあの誓約書を取りだしピラっと見せた。
「ただし、行く前にここにお前らのチーム名と伊勢谷の血印を押せや。それで全部終わりにしてやるよ」
葛西レオはタツに向かって刃物を突き出したまま佐和先輩に向かって誓約書をピラピラさせる。
「伊勢谷はどうせもう動けねぇから、佐和が書け」
「…………」
「早くしねーと伊勢谷が手遅れになるぜ?」



