ゴリさんの肩に担がれながら―――……




最後の視界の端に見えたのは

白龍連合の白い制服の波の中に遠く揉み消されていく陣の姿。





陣は一対多勢でもひるむことなく戦っていた。


どんな状況でも、陣はやっぱり強い。






ゴリさんは陣との約束を守りぬいた。


数人のヤンキーがあたし達を追ってきたけど、あたしを抱えたまま走りぬいた。








あたしは声にならない声で、何度も陣の名前を叫び続けた。


何度も何度も、陣の名を―――……