「はは、知ってるんだぜ?お前の右腕、まだ完治してねぇんだろ?昨日無茶なことしたもんなぁ?」
葛西レオは隣にいたレナちゃんにあたしを押し付けると、うずくまる陣の前まで歩いていく。
「ギプス、本当はまだ要るんだろ?」
「は…もう要らねぇよ、あんなもん」
うずくまりながらも陣は葛西レオを見上げ、強気にニヤリと笑った。
「ふん、強がっていられるのも今の内だ」
葛西レオは陣に唾を吐き捨てると、足元にうずくまる陣の右腕を足で思い切り踏みつける。
「ッ……」
陣は苦痛に顔をゆがめ、ひたいを地面につける。
「やめて!やめてよ!!お願いもう許して!」
あたしは泣き叫びながら、陣のもとへ行こうとジタバタする。
だけどレナちゃんが後ろからあたしの体をがっちりと押さえ込み、あたしは進めない。
「いい気味だな。このまま意識が飛ぶまでいたぶってやるよ」
葛西レオは陣の腕を踏みつけたまま、横にいるヤンキーの持つパイプ棒を奪い、それを高く振り上げた。
「やめて――――――――!!!」
廃墟になった病院に、あたしの声がむなしく響く。
「お願いやめて!誰か……誰か助けて!!!」
葛西レオは隣にいたレナちゃんにあたしを押し付けると、うずくまる陣の前まで歩いていく。
「ギプス、本当はまだ要るんだろ?」
「は…もう要らねぇよ、あんなもん」
うずくまりながらも陣は葛西レオを見上げ、強気にニヤリと笑った。
「ふん、強がっていられるのも今の内だ」
葛西レオは陣に唾を吐き捨てると、足元にうずくまる陣の右腕を足で思い切り踏みつける。
「ッ……」
陣は苦痛に顔をゆがめ、ひたいを地面につける。
「やめて!やめてよ!!お願いもう許して!」
あたしは泣き叫びながら、陣のもとへ行こうとジタバタする。
だけどレナちゃんが後ろからあたしの体をがっちりと押さえ込み、あたしは進めない。
「いい気味だな。このまま意識が飛ぶまでいたぶってやるよ」
葛西レオは陣の腕を踏みつけたまま、横にいるヤンキーの持つパイプ棒を奪い、それを高く振り上げた。
「やめて――――――――!!!」
廃墟になった病院に、あたしの声がむなしく響く。
「お願いやめて!誰か……誰か助けて!!!」



