続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

「はは、知ってるんだぜ?お前の右腕、まだ完治してねぇんだろ?昨日無茶なことしたもんなぁ?」





葛西レオは隣にいたレナちゃんにあたしを押し付けると、うずくまる陣の前まで歩いていく。





「ギプス、本当はまだ要るんだろ?」


「は…もう要らねぇよ、あんなもん」






うずくまりながらも陣は葛西レオを見上げ、強気にニヤリと笑った。






「ふん、強がっていられるのも今の内だ」





葛西レオは陣に唾を吐き捨てると、足元にうずくまる陣の右腕を足で思い切り踏みつける。





「ッ……」


陣は苦痛に顔をゆがめ、ひたいを地面につける。






「やめて!やめてよ!!お願いもう許して!」




あたしは泣き叫びながら、陣のもとへ行こうとジタバタする。


だけどレナちゃんが後ろからあたしの体をがっちりと押さえ込み、あたしは進めない。




「いい気味だな。このまま意識が飛ぶまでいたぶってやるよ」




葛西レオは陣の腕を踏みつけたまま、横にいるヤンキーの持つパイプ棒を奪い、それを高く振り上げた。






「やめて――――――――!!!」




廃墟になった病院に、あたしの声がむなしく響く。




「お願いやめて!誰か……誰か助けて!!!」