続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

「はい、ストーップ」






そんなあたしと陣の空気を壊すように、葛西レオは声を出すと、あたしの体を強引に反対向きにさせる。




「なにお前、女といちゃついてんの?そんな余裕でいいの?今から半殺しにされるのは、お前の方なのに」




葛西レオはケラケラ笑いながら、あたしの首元をその腕で締めるようにあたしの体を捕まえる。


あたしは陣と向き合うようにして、人質にされた。



あたしはその時初めて陣の姿を見る。


陣の顔は、見たことがないくらい怒りに満ちていた。






「てめぇ、未唯を離せや」





でも陣が一歩動こうとした時、葛西レオはあたしの首を腕でぐっと締めた。






「おっと、動くなよ?この女の首、へし折るぜ?」


「!」





首を締め上げられ、あたしは思わずゴホッと顔をゆがめる。


陣は動くことをやめた。