夏も終わって秋に入る9月のこと。


俺たち2年生は忙しい思いと、楽しみな思いを持ちながら日々を過ごしていた。


「そういえば、もう少しで2年生は修学旅行ですね~」


「あら、そういえばそうね。
もうそんな時季なのね」


「どこでしたっけ、行き先・・・」


「東京だよ」


部室で俺と風花、綾音さんと大地くんでそんな話をしていた。


「東京ですか~、いいですね~。
お土産の東京バナナまってますから!」


「わかってるって、ちゃんとみんなのお土産も用意する」


「やった~!」


「そういえば柚希ちゃんたちは?」


「パソコン室で東京に行った時どこに行こうか決めてる」


「えっ、もう?でも修学旅行は10月の始めじゃなかったかしら?」


「そうです。でもどこに行くのかっていうのを先生に教えないといけないんで、早く決めとこうということで今やってるんですよ」


「そう。大変ね」


「えぇ」


「空さんはもうどこに行くのか決めたんですか・・・?」


「いや、俺は柚希たちと同じ班だから三人に任せてる。
特にこれといっていきたいとこはないからな・・・」


「そうですか・・・。
三人ってことは、哉斗さんと真理奈さんも?」


「うん、一緒の班」


「へ~、クラス違っててもいいんですね~」


「いや、本当はダメなんだろうけど、仲良い者同士で行った方が楽しいだろって先生も承諾してくれたんだ」


「いいわね。私の時はそんなのなかったわ」


「そうなんですか?
まぁ、この今年の先生たちは意外と修学旅行楽しもうとしてる人が多いですからね」


「そうね、先生たちも年に一回行けるか行けないかの所だもの。
たまにははめを外したいものよね」


「生徒がいるんで、そうもいきませんけどね」


四人で楽しく笑い合って修学旅行の話をたくさんした。


今から楽しみだな。