「あら、哉斗くんと空くん戻ってきたようね」
「お帰りなさい、二人とも!」
笑顔で出迎えてくれる柚希。
「意外とみんな早く集まって残り15分ぐらいあるけど、どうする?
もう移動する?」
「あ、俺食べ物買ってきたんだけど、みんなで食べない?」
みんなの前にずらっと食べ物を並べる哉斗。
食べ物が出された瞬間、誰もが目の色を変えた。
「うわ~、おいしそ~!
え、これ全部哉斗くんが買ってきたの!?
食べてもいいの!?」
一番に食らいついたのはやっぱり柚希だった。
「いいよ。みんなお腹減ってるんじゃないかと思ってたし」
笑顔で答える哉斗に、柚希は満面の笑顔で
「ありがとう!」
と言って目の前の焼きそばを手に取った。
「ほら、みんなも食べてよ。
全部俺のおごりだから!」
『・・・ありがとう!』
おごりと聞いてか、みんなも笑顔でそれぞれ食べ物を取っていく。
「おいし~です!
ありがとうございます、哉斗くん!」
おいしそうにわたがしをほおばる風花。
「おいしいですね・・・意外と」
表情はあまり変わらないけど、黙々とたこ焼きを食べる大地くん。
「口の中赤くなっちゃうかな・・・?」
ぺろぺろとゆっくりリンゴ飴を舐める真理奈。
「冷たくておいしい」
かき氷をシャクシャクと食べる綾音さん。
そして
「やっぱりお祭りの食べものっていったら焼きそばよね!」
なんて言って焼きそばを食べる柚希。
まぁ、俺的には祭りと言ったらイカ焼きかな。
さっき哉斗に貰ったイカ焼きについてる袋を取って、食べた。



