ズズズっとお茶をすすり飲む。


けど


「できた~!」


いきなり柚希が大声を上げたから、吹き出しそうになった。


「いきなり声上げるな!
お茶吹き出すとこだったろ!」


「あ、ごめん、ごめん」


「僕はびっくりして、セーブもしてないのに死んじゃいましたよ…」


ゲームをしていた保月くんは小さな声で呟いて、柚希を少し睨んでいた。


「ご、ごめん…」


これには柚希も苦笑いだ。


「それで、何ができたの?」


冷静に笑顔で聞く先輩。


さすがと言うべきか…。


「ふふふ、よくぞ聞いてくれました!
これだよ!」


ジャーンと広げられた紙は、ペンの筆で何か書かれてあった。


「青春部の掟…?」


「そっ、青春部の掟!」


「その1、部活の時は何をしても構わない」


おいおい…。


「その2、ただしみんなの迷惑にならないように…」


さっきのと繋がってる!?


「その3、部活には絶対な用事がない限り、毎日来ること。
あら、束縛プレイ?
ふふふふ」


先輩、何でそんな楽しそうなんですか…。


「その4、最後に部室から出る人は、ちゃんと窓の鍵と戸の鍵を閉めること。
まぁ、特に取られて困るような物はありませんけどね…」


うん、保月くんの言ってることは正しいかな…。


「その5、私物を持って来て、置いて帰る人は、自分でちゃんと責任持って管理すること。
…てか、私物置いて帰る奴いんの?」


……。


「その6、ケンカが発生しても、すぐ仲直りすること。
あ、下の方に小さく(めんどくさいから)って書いてありますね」


「「「……」」」


柚希、めんどくさいってお前…。


「で、これが最後!
その7、みんなの名前は、早く打ち解けられるように、下の名前で呼ぶこと!」


…え?