あれから柚希は電話もメールもしてくることはなく、気まずいまま21日の夏祭り到来。
「お待たせしました~」
「おぉ!!」
6時半ちょうど、今回は誰一人遅刻することなく集まった。
女子全員浴衣を着ていて、おしゃれだった。
俺たち男子は普段着。
女子の浴衣姿を見るなり、哉斗はデカい声で
「うおぉ、女の子たちの浴衣姿超かわいい!!」
と叫んでいた。
「へへへ、今年新しいの買ってもらったの!」
「私は去年のだけど、結構このデザイン気にっているの」
「あたしはお姉ちゃんのお古です」
「私は・・・初めてです」
みんなそれぞれ浴衣について語っていく。
「まぁ、みんな揃ったことだし、さっそくお祭りめぐりしましょ!」
そう行って神社の階段を先頭で登っていく柚希。
俺は柚希から視線をそらして登っていった。