「あれ・・・?」


「は・・・?」


真理奈と進んでいると、横からいきなり知らない少年が目の前に出てきた。


「「誰?」」


初めてあった人と言葉がハモる。


「あっもしかして姉貴の客人?」


「姉貴?」


「何だ、そんなら早く言ってくれよ。
って・・・もしかして俺邪魔しちゃった?」


「え・・・?」


少年が目をやる方に俺も目をやる。


その先には真理奈と繋いだ手があった。


やばっ。


そっと手を離す。


「違う。
俺たちはちょっと道に迷って、一緒に出口を探してただけだよ」


「ふーん。
出口ならあっちだけど?
なんなら案内しようか?」


「ホントか?
助かるよ!」


まさかの助っ人登場。


これで無事に戻れる。


「じゃあ、行こう。
俺もちょうど別荘に行くとこだったし」


「へー」


こうして俺たちは無事、別荘にたどり着いた。


別荘にはすで柚希たちと大地くんたち、みんな戻ってきていた。