「んぁー、よく寝たー!
・・・って、おぉ!!
朝ご飯ができてる!?」


起きてきた哉斗は下りてくるなり、テーブルの上に置いてあるご飯に釘付けになった。


「おはよう、哉斗くん!」


「おぉ、おはよ。
てかこれ柚希ちゃんが全部作ったの!?」


「うん、味は保証できないけど・・・いたっ!」


「嘘ついてんじゃねぇよ。
味噌汁もろくに作れなかった奴が・・・」


「なによう、ちゃんと味付けはしたでしょ!?」


「それだけじゃねぇか!
あと全部俺が作ったんだぞ!」


「ふ~んだ、空くんは心が狭いんだね!」


「なんだとー・・・!」


どんな汁作るのか少し期待してたけど、柚希の腕は大地くん並にひどかった。


いや、まだ大地くんのほうがマシかもしれない・・・。


朝は元気なくて慰めたりしたが、こう元気すぎると逆に腹が立つな・・・。


「まぁまぁ、二人共喧嘩しないの。
せっかく美味しそうなご飯が目の前にあるんだから、食べましょ?」


哉斗より先に降りてきていた綾音さんに止められ、言い合いをやめる。


そしてみんながそろったとこで、やっと朝ごはんを食べることにした。