昼ごはんも食べ終わったことだし、ひと休み…なんてできるはずもなく…。
「さ、みんな!
海行くわよ、海!」
「食ったばっかりだしさ、ちょっと休もうよ」
哉斗がお腹をおさえなが言うのも呆気なく、俺たちは無理矢理柚希に連れられて、行くことになった。
「「海だ~!!」」
水着に着替えた柚希と風花が両手を挙げて叫ぶ。
「ふふふ、元気いいわね、二人共」
「元気よすぎてこっちは困りますよ」
哉斗とパラソルを開いたり、真理奈と綾音さんがシートをひいたりと、あれこれ動いている中で、二人は海に入って水の掛け合いなんてしていた。
たくっ、ちょっとは手伝えよな…。
「わ~、冷た~い!」
「気持ちいいですね~」
「二人共、ちょっとは手伝えよ」
「「え~」」
「え~って…」
「空くん、もう準備できたからいいわよ?」
「綾音さん、ありがとうございます」
「ほらほら、早くみんなも入りなよ!
気持ちいいよ!」
「まったく…」
いつ用意したのかも知らない間に、柚希は浮き輪、風花はビーチバレー用のボールを持っていた。
ホント、こういうことだけは準備が早い…。
それから俺たちも水着に着替え、みんなで遊ぶことにした。



