そして時間は流れ、期末テスト最終日。


が終わって、テストが全部返ってきた時。


「そ、空くん…」


「どうだった?」


部室にみんな集まってドキドキと心臓を高鳴せる。


あれからずっと、柚希は勉強をしていた。


時々俺や真理奈、綾音さんが教えたり、みんなで勉強をするということがあった。


他からみたら、ここは勉強部なんじゃないかと思われるぐらい勉強をした。


そして今日、テストが返ってきて柚希が赤点か赤点じゃないか、補習か夏休みかを今まさに聞こうとしているところだ。


「わ、私・・・。
夏休みあるよ!」


「・・・てことは、赤点無し?」


「うんっ!!」


『・・・やったー!!』


みんなでハイタッチしながら喜ぶ。


大地くんはのんきにゲームしてるけど…。


「やったじゃないですか、柚希さん!」


「うん、全部30点以上なんて初めてだよ!」


「ずごく頑張ってたもんね、柚希ちゃん」


「うん、真理奈ちゃんも協力してくれたからだよ!」


「これで無事に夏休みが送れるな」


「うん!
本当にありがと、空くん!
で、早速なんだけど、あと二日後には夏休みでしょ?」


「そういえばそうだな…」


柚希のテストのことで頭がいっぱいで、夏休みまで後何日かなんてすっかり忘れてた。


「てことで、夏休み入ったと同時にみんなで合宿しようと思うんだ!」


『・・・合宿!?』



突然の柚希の提案に、みんな声をそろえて驚いた。