「毎年クリスマスは家族とだったので、友達とこんなに賑やかなの初めてです。
今年はすごく楽しいです」


「そっか。俺もこんなに賑やかなクリスマスは初めてだから楽しいよ。
来年も一緒にクリスマスしたいな」


「そうですね。
・・・来年は2人きりだといいんですけど・・・」


「ん?」


「いえ、何でもありません!」


顔を赤くして慌てて両手と首をブンブン振る真理奈に俺はよくわからなく、首をかしげ笑った。


「真理奈ってホント面白いよな。
いきなり赤くなったり慌てたり」


「そ、それは・・・!
・・・空くんの前だからです」


「俺の前?」


「はい・・・。
あの、私空くん見てるとドキドキするんです」


「それって・・・」


「・・・私、空くんのこと・・・」


「空く~ん!ジュース切れた~!!」


真理奈の言葉をさえぎるかのように、柚希の大きな声が響いてくる。


「ねぇ~、ジュース~!」


「わかった!買いに行くよ!」


いつまでもだだっ子のようにジュースを求める柚希に、しょうがなく俺はコートを着てマフラーを巻き買い出しに行く準備を始め靴を履いた。


「ごめん、真理奈。俺買い出しに行ってくる」


「あ、私も一緒に行きま「真理奈ちゃーん、あなたは私と一緒にお話しよーねー」


「え!?」


「じゃ、空くんよろしく!
種類は何でもいいよ!」


「あ、あぁ」


着いて来ようとした真理奈を引き止め、真理奈は柚希に引っ張られみんなのいる部屋に戻っていった。


なんだったんだ?


変なのと思いつつも、俺は5cmほどに積もった雪の中に出て行った。