そしてまた柚希が部活に来るようになって三ヶ月とちょっと。


学校は冬休みに入ろうとしていた。


「いつから冬休みだっけ?」


「20の金曜が終わってからだろ」 


ココアを飲みながら答える。


「後一週間かー。
早いなー」


「だな」


部室にはまだ俺と哉斗しかいなかったから、二人でダベリながらくつろいでいた。


「そういや、今年はクリスマス会すんのかね?」


「クラスのか?」


「いや、俺たちの。
どうせ柚希ちゃんのことだから俺たちでクリスマス会集まってするんじゃないかって思って」


「確かに、柚希なら言い出しそうだな」


「だろ?」


笑い合っていると、部室のドアが開いた。


「もちろんするわよ、クリスマス会!」


開けるなり言われた。


「なんだ、聞いてたの?」


「まぁね。ここの廊下は静かだから、嫌でも聞こえるわ」


「さようで」


「でもクリスマスって家族と過ごすところあるだろ?
みんな集まるのか?」


「別に24日だけがクリスマスってわけじゃないでしょ?
24日がダメだったら25でもいいじゃない」


「まぁそうだけど」


「も~、空くん」


指定席の椅子の前でマフラーを取りながら俺の名前を呼ぶ柚希は、脇をキュッとして


「小さいことは気にすんな。
それ、わかちこわかちこ~」


なんて笑顔でやってた。


冷めた目で見ることしかできなかった。


てか、そのネタ古っ!