ライラックをあなたに…



会社を出た私は、彼との待ち合わせのカフェへ。


「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」

「後からもう1人来ます」

「2名様ですね。では、お席へご案内致します」


店員に座席へと案内される。


このカフェは、駅の周辺に女子高がある為か、いつも女子高生で溢れている。

理由は1つ。

カフェの店員が皆、イケメン揃いだから。

20代も後半に差し掛かっている私にとって、少し居心地の悪いカフェだが、仕事帰りのOLが立ち寄る事はほぼ無いに等しい。

だから、私にとっては返って好都合。

周りの女子高生の痛い視線にも、もう慣れた。


私は紅茶を注文して、彼の到着を待っていた。

30分ほどすると、女子高生の視線を一気に集める男性が1人。

そう、私の婚約者・侑弥さんが姿を現した。


「ごめん、遅くなって」

「ううん、大丈夫。それより、仕事は平気なの?」

「あぁ、仕事はきちんとして来たから大丈夫だ」



彼は急いで来たようで、喉がカラカラだとアイス珈琲を一気飲みした。


そして、私たちは夕食を取りにいつもの割烹調理屋へ。