ライラックをあなたに…



部長室を出てからの私は、荷物を取りに更衣室へと向かった。


住宅デザイン課は外回りもあるので、私服で仕事をする。

けれど、総務課や経理課はオフィス業務が中心なので、勿論制服がある。

彼女らは毎日、出勤時と退社時に更衣室で着替えをする。


そんな彼女らが着替えをする更衣室に入ると、彼の話で持ち切りに。

私はお化粧を直しながら、彼女らの話に耳を傾けた。


「ねぇ、鷹見さん、結婚するってホント?」

「うん、そうらしいよ」

「えぇ~っ?!相手の女ってどんな人なの?やっぱり、美人なの?」

「うん、そうらしい…」

「やっぱり、イケメンは美人好みなんだぁ」


総務課の女子社員が話している一方で…


「噂によると、来月結婚らしいよ」

「えぇ~~ッ?!ウソ~~!!なんか、ショック~」

「ホントだよねぇ」

「えっ、でも今まで1度も浮いた話なかったよね?」

「う~ん、大事にひた隠しにしてたんじゃない?」

「でも、何でこの時期なワケ?」

「さぁ…」

「もしかして、デキ婚?!」

「えぇ~っ!?それ、かなりショックなんだけど」


経理課の女子社員が噂話を口にする。


そして……。