-次の日の朝-

俺とユイは、

オルアの隣の国「ルイク」にいた。


ユイと俺は、

昨日あれから

この小さな国の小さな村にきて、

宿で休んでいた。



朝、目が覚めて

外に出てみた。



まだ日が昇りかけたばかりで

すごい朝早くに俺は起きた。


というより、

俺は昨日、

全く眠れなかった。



嬉しさもあったが、

不安も大きかった。



それにカルのことが

気になってしょうがなかった。



まだ朝早いこともあって、

ユイはまだ寝ているようだった。



俺は新聞屋から、

新聞を受け取った。


やはり、

隣の国のことだが

昨日の俺たちのことが

大きく書かれていた。



「王女が連れ去られ……
悲しみに包まれた国……」



その言葉が、

俺の心に突き刺さった。