緊張して

震えた手で

扉を開いた。





「ユイ~!!」


国王が涙目になって、

ユイに近付いてきた。


「元気そうで、
安心したよ。」


オルア国王は

涙を流して喜んでいた。


俺とユイの予想が

的中したことに

俺とユイは笑い合った。



「どうしたんじゃ?」


「ふふ。なんでもない!!」


「だいぶ変わったな。
ユイはあの頃からずっと笑わなくて……
今の笑顔は何年振りだろうか?
父は嬉しいぞ。」


あの頃……?


俺は疑問に思って

オルア国王に尋ねた。



「あの頃って何ですか?」


「…………」


部屋が沈黙に包まれる。



「話してもいいよ」


ユイが国王に言った。