「俺が守れる限りは、
守ってあげるけどね。」


カルがそう付け加えると、

彼女は顔を赤くして俯いた。



やっぱりカルはモテる………。


この子も顔が真っ赤だし、

エノンに着くまでに何人かの

女性に声が掛けられていた。


でもカルは、

あんまり自覚していない……。


たまに冗談で、

モテるっていうが

カルが言うと全然冗談じゃないし……。


そんなことを考えていると、


「私、ルクです。」


彼女が名前を名乗った。


俺たちも順番に名乗り、

「魔法について調べている」

とだけ説明した。


ルクと名乗る少女は、

金髪で活発そうな子だった。


明るくて、

元気の塊のような子に感じたけれど、

でも今のルクの顔に

笑顔は見られなかった。


作り笑いしているけれど、

無理しているのは

ばればれで、

そんなルクの心の強さを見て、

辛くなった。


たぶん、

弱さを人には見せないような子なんだろう……


ルクはすごいな………


そう思った。