放課後。
蘭にばれないように、
3階に上がった。
紗江たちはまだきていないみたいだ。
そうおもって油断した瞬間…
視界が真っ暗になった。
そして。
「やぁーっときたぁ!」
花の声だ…
花は紗江の一番の友達と言って
紗江といいほど仲がいい…
「美奈?遅いんだけど?」
今度は若菜の声だ…
若菜は
自分の地位のために
紗江と一緒にいる。
「うちらを待たせていいわけ?」
千夏の声…
千夏は面白半分で
紗江と一緒にいる。
そして
ひどい痛みが私を襲った。
普通は気づかれにくい
腹部を、
何度も何度も、
殴られた、蹴られた。
そして聞こえた、
低くて、恐ろしい
紗江の声が…
「さあ、行こうか…?」