『すきだよ』 と、その想いさえ伝えれたなら それでよかったのに。 君の本当の気持ちを聞くのが怖くて。 “もう、すきじゃない” と突き放されるのが怖くて。 私はこの距離をみないふりして、 オレンジに染まる彼の背中から 静かに目を逸らした。