『私、これからどうすればいいの?』

私は半ば、すがりつくような
気持ちで言った。


「家に帰るんだ…」

『イヤ、だって…』

今更帰るだなんて、
しかもあんなひどい人たちの所に。


「そんな訳にはいかないんだ。
それに、おかーさん君のこと心配してる」

彼は私の目を見据えてそう言うと、
また私を抱きしめた。


家に戻るしかない。