夕方リカルドのアパートに戻ると、
彼は荷物をまとめている様子だった。


『どうしたの?』

「今日はカナエの誕生日だから、
ご馳走を作れたらよかったんだけど...」

彼は手を止めて、
私の質問には答えずにキッチンに向かい、
シーフード・サラダをお皿に盛った。

『いいよ、気にしなくて。
いつも豪華な料理を作ってくれるから、
それで十分だよ』

私にとって重要なのは、
彼が何を作ったかではなく、
彼が作ってくれたことそれ事体だった。

例え質素だとしても、
私は幸せだった。


まだ5時だというのに、
窓の外は暗い。

ヘリコプターはまだ飛んでいる。
1日中、ぐるぐる飛び回ってる。