「ちょっと、程々にしてよ?!」

お母さんが、イチャついている私たちに
呆れたように言った。
お母さんのほうを見ると、顔は苦笑い。


「お母さんの頭から角が生えて来る前に、
やめたほうがよさそうだな」

リカルドはハッハッハと笑って、おどけて見せた。


「あら、失礼ね!」

3人全員で笑った。


「本当に、いつもお世話になってるわね」

お母さんが改まって言った。


「彼女といるのが好きですから」

彼は、自分が持って来た食材やら何やら
をキッチンの方へ移動しながら答えて、
私のほうをチラッと見た。
私は微笑み返した。