しばらくそうして、
眠気がやって来てうとうとし始めた時、
リカルドが寝言を言い始めた。


「Non lasciarmi,Non laciarmi!」

イタリア語だ。
どういう意味かは解らなかった。

私はベッドからそっと降りて、
彼の側にそっと屈んだ。

私の存在に気づいたのか、
彼は目を覚まして、
ため息を1つ吐いた。


「すごく嫌な夢を見たんだ...」

私は何も言えず、ただ頷いた。
彼の手が、そっと私の頭を撫でる。


「キミが、ボクを置いてどっかに
行っちゃうんだ...」

『ノン ラッシャルミって、どういう意味?』
「行かないでっていう意味だよ、
どうしてだい?」

『あなたが、そう言ってた』