家の近くに来たときだった。
向こうのほうから、
お父さんが来るのが見えた。


何で土曜日なのに、
こんな時間に帰って来るんだろう?


よく見ると、足元が少しふらついている。
酒が入ってるんだな?

お互いの距離が縮まると、
向こうもこっちに気付いた。


「おいおいおいおい、
なしお前がここにおっとか?」

お父さんは、リカルドに向かって怒鳴った。
リカルドは困惑していた。


『お父さん、やめて』

「お前、知ってて何でこいつとおっとか?」

「家に近付くな!」

お父さんはそう言って、リカルドを殴った。
彼は自転車と一緒に倒れた。
車輪がチリチリチリと回ってる。


『リカルド!大丈夫?』

私はお父さんに憎々しい一瞥を投じた。




※なしお前がここにおっとか
=何でお前がここにいるんだ?