5月、
友達も出来て学校にも慣れてきた頃。


朝はリカルドと互いの家から近い
所で待ち合わせて、
途中まで一緒に行っていた。

私は薄々感じ始めていた。
周りが、私たちを白い目で見ていることを。
彼も気付いていただろう。

けれど、彼は平気な顔をしていた。
お母さんの「風当たりが強い」と
いう言葉が頭から離れなかった。


リカルドはキリシタンじゃないのに、
どうしてそんな目で見られるのか
解らなかった。

彼は何か悪いことでもしたのだろうか?
例えば、誰かに危害を加えたとか、
物を奪い取ったとか?
彼がそんなことするはずない。