「華那恵、
リカルドと結婚するつもりなの?」

入学式の1週間ぐらい前に、
お母さんが私に聞いて来た。
そこには、消極的な空気があった。


『何で?』


私はすぐにYes,Noを言わずに、
質問を質問で返した。


イヤな沈黙・・・
お母さんの次の言葉を待った。


「確かに彼はいい人だけど、
結婚となると大変よ?
風当たりが強いし…」

彼と結婚することになれば、
色々大変であろうことは予想がついた。
でも、何かが引っかかった。

風当たり・・・?


私は何も言えなかった。
彼じゃなきゃイヤ!