私たちはしばらく、
黙ったまま並んで歩いていた。
先に沈黙を破ったのは、私だった。

『ごめんね?』

「ん、何が?」

『せっかく盛り上げてくれたのに、
見苦しいところ見せちゃって、ごめん…』

「仕方ないさ、キミのせいじゃない」

彼はそっと私の肩を抱き寄せた。
こうしているだけで、
嫌なことも忘れられる気がした。


ふと、何かを思い出したように
彼はバッグから何かを取り出した。


「ボクたち、もうすぐ3年だ」

彼は真剣な目で、そう言った。
彼が持っている小さな箱の中身は、
何となく予想できた。


「ボクと結婚してくれる?」

私は、答えに詰まった。