委員長がすやすやと眠るのがなんだか可
愛くて、そんな委員長をしばらく見つめ
てから、委員長の家を出た。
すると、そこでばったりと会ってしまっ
たのは委員長のお母さまらしき人物。
目元とか口元とか、どことなく似てるけ
ど、母親の方がほんわかとしている。
まさか家から出てきて、「なんでもあり
ません」なんて言えるわけもなく。
俺は取り敢えずニッコリと笑って見せた
。
「―――俺、香坂禊って言います。希美
さんのお見舞いに来てて……」
「あら!希美の!?あらやだあの子った
らこんなイケメンを~!」
嬉しそうに微笑みながら俺をニコニコと
見つめる委員長のお母さん。
……普通、娘の家に知らない男が居たら
もっと怒っても良さそうだけど。


