【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





ズルズルっとその場にへたりこんだ。



「はぁ……末期だろ、俺……」



俺が呟いた言葉は、誰に届くでもなく、
静かな廊下に消えていった。



委員長と仲良くなりたいのは、山々なの
に、話しかける事すら出来ない。



そんなヘタレな俺にもチャンスはやって
きた。



―――ガラガラガラッ!!



ある日の体育が終わった後。


そんなすごい物音が聞こえてきたかと思
うと、誰かがいく数もの木材の下敷きに
なっていた。



最初は傍観していたが、不意にあちこち
から聞こえてきた


―――篠田さんが友達を庇って下敷きに



そんな言葉を聞いて、俺は走り出してい
た。



近付くにつれて見えてきた現場。

木材から抜け出した子は、紛れなく委員
長の友達の子だ。