ズルズルっとその場にへたりこんだ。
「はぁ……末期だろ、俺……」
俺が呟いた言葉は、誰に届くでもなく、
静かな廊下に消えていった。
委員長と仲良くなりたいのは、山々なの
に、話しかける事すら出来ない。
そんなヘタレな俺にもチャンスはやって
きた。
―――ガラガラガラッ!!
ある日の体育が終わった後。
そんなすごい物音が聞こえてきたかと思
うと、誰かがいく数もの木材の下敷きに
なっていた。
最初は傍観していたが、不意にあちこち
から聞こえてきた
―――篠田さんが友達を庇って下敷きに
そんな言葉を聞いて、俺は走り出してい
た。
近付くにつれて見えてきた現場。
木材から抜け出した子は、紛れなく委員
長の友達の子だ。


