想うのだって自由だ。
だけど告白するな。俺にすがるな。
泣くくらいなら、抱かれにこなきゃいい
んだ。
ムカつく。何もかもが。
結局は全て俺のせいになるんだろ?俺は
いつだって悪役なんだよ。
―――きっと、産まれた瞬間から。
部活のミーティングに向かった彼方と別
れ、もう学校に居るのがいやになった俺
は、教室に鞄をとりに向かった。
教室の扉の前まできて、ドアを開けよう
と手を飛ばした時―――……
「あーもうめんどくさい!!」
そんな声が聞こえてきて、思わず手を止
めた。
この声―――……。
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