溜まりに溜まった鬱憤を、女の中へと吐
き出す。
一度やったら、もう中毒のようにやめら
れなくて。
自分がどんどん汚れていくのを、俺はき
っと、冷めた目で見てるんだろう。
「あーあ、きっと今頃、委員長も迷惑し
てるんだろうなぁ」
両手を首の後ろで組ながら、そう言った
彼方を思わず見る。
委員長……?
「なんでそこで委員長が出てくんの?」
「あれ、他人に興味持つなんて珍しいね
?」
「いいから理由教えろよ」
せっかちだな、と彼方は笑いながら、理
由〔わけ〕を話してくれた。
―――つまり、要約すると。


