触れたい。
抱き締めたい。
息も出来なくなるほどのキスをしたい。



いつもクールな彼女の、乱れる姿に酔い
しれたい。



その瞳に、俺だけを映して―――。



それが好意の眼差しじゃなくたっていい
んだ。そう、敵意でも。



ただ俺だけを見つめてくれるなら。

きっと俺はそれだけで―――。



きっと幸せに、なれるんだ。



―――もう幸せも愛も、とうの昔に捨て
去って、諦めたハズなのに。



一度は絶望したっていうのに。



それでもまた、這い上がろうとしている
のだろうか。



もう一度、幸せに。