ふわり、とも、にやり、とも受け取れる
笑いは嘲笑にも似ていて、だけど憂いを
帯びているようで。



その儚い微笑から目が離せない―――。



「わかってないなぁ、委員長。こんな状
況で俺に優しくしちゃって……」



香坂の指先がつつ、と首筋を撫でて、ワ
イシャツをくぐって鎖骨に触れた。



ビクッと跳ねる身体。慌てて香坂を見上
げるけど、香坂はそんなのはまるで無視
だった。



「―――襲うよ?」



やがて香坂の指先は、ワイシャツのボタ
ンをゆっくり外す。



第三まで外されて、やっと固まった身体
に自由が戻り、身を捩った。



「や、やめなさいよ!」



「……今更?もう抑え、効かねーよ」



な、な、なんでこんな事に―――。