……いやまてよ。何を焦ることがある。
私は香坂に会いに来たの!!結果オーラ
イでしょ!



香坂は驚いたように私を見つめた。



「委員長……見てたの?」



「……気にしないで、偶然だから。それ
よりも、いつもあんな酷い事、言ってる
の?」



そう言うと、香坂はヘラっと笑った。



「まっさかぁ。さっきのはたまたま!」



「ふーん。あの先輩、香坂の事、好きだ
ったんじゃない?」



去っていく時、泣いてたし。



まあ香坂は気付いてないかな、と思った
けど。



「……うん。そうみたいだな」



……気付いてた。



なんだかずっと棒立ちなのもカッコ悪い
ので、ベッドの向かい側にある椅子に座
って、香坂と向き合った。