【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





ビクッと跳ねる指。顔が熱くなるのが、
手に取るようにわかった。



き、き、キス!?



硬直してうごけない私をよそに、二人の
会話は進んでいく。



「ねえ禊。なんで最近触ってくれないの
?いつもキスだけ」



「先輩―――」



「ねえ禊、ヤろ?私、禊との身体の相性
良いんだよ?なんなら、ゴム付けなくて
も―――」



「駄目」



濃密な会話の中、甘ったるい空気を引き
裂いた香坂の低い声が、妙に響いた。



香坂……怒ってる?



「そんなに誘われても、俺、ヤる気分じ
ゃ無いんだわ。それに避妊もしないでヤ
って、先輩が孕んだらどうすんの?」



「そしたら、私は―――」



「産むの?」