ギロッと萌を睨み付けると、萌はう~ん
と首を傾げた。
「さぁ~……あ、保健室じゃない?」
「保健室?」
保健室、と聞いて少し気の緩む私。どこ
か怪我でもしてるんだろうか。
けれども萌は、ニヤッと妖艶に微笑んだ
。
「え、知らないの?香坂に会いたきゃ保
健室に行けって噂」
「なにそれ……」
「ほらあ、保健室のベッドはもう香坂の
テリトリーっていうか……」
よくわからずやっぱり首を傾げる。
見かけによらず身体が弱い……とか?持
病持ってるとか?
「保健の先生ももうお手つき済みって噂
だしぃ~?」
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