逸る胸を押さえながら、尋ねた。 ……返答次第では、シメる! 「ん?希美の彼氏ですかって行ったら、 はい、ってにっこり笑ったわよ?」 ……シメる!!!! 「香坂禊―――っ!!」 翌日。 大声で叫びながら教室に入ると、萌が顔 を輝かせながら私に飛び付いた。 「えー!?なになに!?開口一番、香坂 君呼ぶなんて、ラブラブなの――っ?」 「違う!!」 一人妄想に浸り、きゃーっと悶える萌を 一喝する。 ラブラブ?ふざけんな! 「萌!香坂は!?」