千枝ちゃんがふと、窓の外を見て、あれ
、と呟いた。
「降ってきたねー」
そんな声に、私も窓の外を見ると、ザー
ザーと雨が降っていた。
そういえば、家を出るときも、けっこう
天気が悪かった気がする。
傘、持ってきといてよかった……。
「じゃあ、まずは生地から作るから──
」
千枝ちゃんが、そう言った時。
───ピーンポーン。
不意にチャイムが鳴って、あら、と千枝
ちゃんが声を漏らした。
「誰かしらね?和馬、出てくれない?」
「ああ」
千枝ちゃんの言葉に、ソファーから立ち
上がった和馬君は、玄関に向かっていき
。


