和馬君が思ってたよりも冷静で、なんだ
か一人で慌てふためいてるみたいで逆に
恥ずかしい。
私はうつむいたまま、どうにか起き上が
りその場に正座した。
「せっかくのクリスマスだし、やっぱり
家にいようかと思って!健二さんとのデ
ートはまた今度にしたの」
二人とも、デートだったのか……。
ほんと、健二さんと千枝ちゃんは仲がい
い。とっても羨ましい夫婦だと思う。
「というか和馬ばっかり、希美ちゃん独
り占めしてずるい!」
そう言って、私に抱きついてきた千枝ち
ゃん。
「希美ちゃん、せっかくだからクリスマ
スケーキでも作ろっか!」
「は!?ちょ、母さん何いってんだよ」
慌てたようにそう言う和馬君に、千枝ち
ゃんはじとっとした視線を送る。
「私達が居ないのを良いことに、希美ち
ゃんを襲おうとした罰よ!」


