そんなとき、いつも家に来てくれて、私 を慰めてくれるのは、幼なじみの、市原 和馬君だった。 『僕がいるから、もう寂しく無いでしょ ?』 天使みたいな笑顔で、そう言いながら、 いつも私に構ってくれた。 和馬君―――……。 会いたいよ、和馬君……。 「ん……」 「あ、起きた」 「……―――」 ふと目が覚めると、いつもの光景。つま り勿論私の部屋。 ……の、筈なのに。 「おーい。大丈夫かぁー?」