【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~






そう弱々しく呟いたのは母さんで、揺れ
る瞳で、父さんを見つめていた。



そんな母さんに、父さんが僅かに微笑む




「……千枝、大丈夫。大丈夫だから……
。和馬と一緒に外に出ててもいいぞ?」



そう言うと、ふるふると首を横に振った
母さん。



「……いえ、ここに居ます。ここに、居
させて……?」



母さんはそう言うと、俺の傍までやって
来て、俺の手を握った。



「和馬、お母さんの傍に居てくれる?」



今にも泣き出しそうな、頼りない瞳でそ
ういうから。



俺は迷わず頷いたんだ。



俺がうなずくと、母さんは微笑んで、俺
を連れてソファーへと座った。



ソファーに座った時。